船のサイズの呼び方は実にいろいろあり、船の種類によって異なる呼び方もあります。
代表的な呼び名は、その船が通過できる運河や海峡の名前を使った呼び名で、パナマックスやスエズマックスといた、”○○マックス” というものです。たとえばパナマックスだと ”パナマ運河を通ることのできる最大サイズ” という意味になります。通過できる基準は運河の幅だったり、深さだったりします。

船主は船を注文する際、まずは航路を決めます。どの航路で何を運んで何年間でいくら儲けるか、を考えます。すると航路に含まれる運河や海峡を通れる大きさの船で、ギリギリ最大に作ろうとしますね。これが”○○マックス”です。

コンテナ船の主なサイズの呼び方

パナマックス(Panamax)
パナマ運河を通過できる最大サイズ(全長294.1m 全幅32.3m 喫水12m 喫水上高さ57.91m)
新パナマックス(Neo-Panamax)
2016年の拡張工事以降のパナマ運河を通過できる最大サイズ(全長366m 全幅49m 喫水15.2m 喫水上高さ57.91m)
スエズマックス(Suezmax)
スエズ運河を通過できる最大サイズ。(全長制限なし 全幅50m 喫水20.1m 喫水上高さ68m)
マラッカマックス(Malaccamax)
マラッカ海峡を通過できる最大サイズ。(全長333m 全幅60m 喫水20.5m)

バラ積み船の主なサイズの呼び方

ミニ(Mini)
ホールド(船倉)が5コ未満の小さなバラ積み船。狭い港や地域貿易などに役立つ。(載貨重量~1万トン)
スモール(Small)
ホールド(船倉)が5コ未満の小さなバラ積み船。狭い港や地域貿易などに役立つ。(載貨重量1~2.8万トン)
ハンディサイズ(Handy size)
ホールド(船倉)が通常5コの手頃なサイズのバラ積み船。世界のほとんどの港に出入港できる利便性から”ハンディ”と呼ばれる。(載貨重量2.8~4万トン)
ハンディマックス(Handymax)
ホールド(船倉)が通常5コの、ハンディサイズより大きいバラ積み船。(載貨重量4~6万トン)
スーパー(スープラ)マックス(Supramax)
ハンディマックスより大きいバラ積み船。カテゴリとしてはハンディクラスに入る。バルチック海運指数の対象サイズ。(載貨重量5~6万トン)
パナマックス(Panamax)
ホールド(船倉)が通常7コの、パナマ運河を通過できる最大サイズ。バルチック海運指数の対象サイズ。(載貨重量6~10万トン 全長294.1m 全幅32.3m 喫水12m 最大高57.91m)
新パナマックス(Neo-Panamax)
2016年の拡張工事以降のパナマ運河を通過できる最大サイズ(載貨重量6~12万トン 全長366m 全幅49m 喫水15.2m 喫水上高さ57.91m)
ケープサイズ(Cape size)
ホールド(船倉)が通常9コの、大きなバラ積み船。”ケープ”は”岬”という意味。大きすぎてパナマ運河もスエズ運河も通過できないため、航路としてはインド洋⇔大西洋を南アフリカの喜望峰(Cape of Good Hope)回りで、また大西洋⇔太平洋をホーン岬(Cape of Horn)回りで行き来するため、ケープサイズと呼ばれる。バルチック海運指数の対象サイズ。(載貨重量10~20万トン)
VLOC (Very Large Ore Carrier)
ホールド(船倉)が通常9コの、巨大なバラ積み船。(載貨重量20万トン~)

タンカーの主なサイズの呼び方

ハンディマックス(Handymax)
タンカーとしては小さいサイズの船。(載貨重量3.5~4.5万トン)
パナマックス(Panamax)
パナマ運河を通過できる最大サイズ。(載貨重量5.5~8万トン)
アフラマックス(Aframax)
主にタンカーに使われるサイズの呼び名で、ミディアムサイズとされる。アフラ(AFRA)は運賃指数を表すAverage Freight Rate Assessmentの略から取っている。(載貨重量8~12万トン)
スエズマックス(Suezmax)
スエズ運河を通過できる最大サイズ。(載貨重量12~20万トン 全長制限なし 全幅50m 喫水20.1m 喫水上高さ68m)
VLCC(Very Large Crude oil Carriers)
ULCCと合わせて”スーパータンカー”と呼ばれる巨大船。1970年ごろまで巨大化が進んだが、その後のオイルショックで巨大化は打ち切りとなった。(載貨重量18~32万トン)
ULCC(Ultra Large Crude oil Carriers)
VLCCと合わせて”スーパータンカー”と呼ばれる巨大船。1970年ごろまで巨大化が進んだが、その後のオイルショックで巨大化は打ち切りとなった。(載貨重量32万トン~)


※上記以外にも細かい呼び方はありますし、必ずしもこう、と決まっているものではありません

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