バルチック海運指数ということばをニュースなどで聞いたことがあるでしょうか。

バルチック海運指数というのは、ロンドンのバルチック海運取引所(Baltic Exchange)によって作成される、外航不定期船(ばら積み船)の運賃の総合指数で、1985年1月4日を1000として算定され、毎営業日に公表されています。

バルチック海運指数の算定方法は?

バルチック海運取引所は、ブローカーと呼ばれる海運の仲介機関に直接コンタクトを取り、船の航路や輸出する品物、輸送時間、輸送速度、船の運賃や用船料などを聞き取って算出されています。

バルチック海運指数を英語では、Baltic Dry Index(BDI)といいます。主に鉄鉱石・石炭・穀物といった乾貨物(Dry Cargo)の外航不定期船の情報を聞き取ってまとめているため、Dryという言葉が入っています。

算定対象となる船は、主にスープラマックス、パナマックス、ケープサイズの3つのサイズの外航不定期のバラ積み船です。(船のサイズについての記事はこちら⇒『航路や役割で決まる、船のサイズの呼び方』)船種それぞれの指標も算出されます。

世界経済の指標としてのバルチック海運指数

では、なんのためにバルチック海運指数を算定するのでしょうか。
バルチック海運指数によって、投資家たちは世界の需要と供給バランスの動きを知ることができるのです。世界経済が活発になると原材料の需要が増え、輸送する船の需要も増えるため運賃が高くなり、バルチック海運指数が上がる、といったワケです。

また、原材料を運ぶ船の運賃は商品価格に影響してくるため、関連する企業の株価が変動する可能性があります。たとえば、バルチック海運指数が下落した(ドライバルク運賃が安くなった)とすると、近いうちに金属価格が下がることが予想されたりします。

※ただし、特定の場所でたまたま船が出払っていて運賃が上がっている場合もあれば、新造船が増え供給過多になった結果運賃が下がっている場合もあるので、必ずしも商品値段や関連株の動きに影響するとは言えません

船の運賃は世界経済の指標であり、投資家にとって重要な見るべきポイントとなっています。

夏場に底をつけ、11月半ば辺りに高値を付ける

バルチック海運指数は一般的に夏場に底をつけ、11月半ば辺りに高値を付ける傾向があるといわれています。なぜバルチック海運指数にはそのような”季節性”があるのでしょうか。理由は、世界の物流が1年のなかで最も活発になるのが年末だからです。船賃は直前の市況で決まるのではなく、1か月ほど前に事前に値段が決まるため、年末の船賃は11月半ば辺りには決まるということになります。したがって、11月半ば辺りに高値をつけ、そこからだんだん船賃が下がり、夏場辺りには底値をつける傾向がうまれるのです。

 
※当ページは投資を勧めたり、保証するものではありません。あくまでも投資については、自己の判断と責任でお願いします。

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